【登録販売者】第3章 ”歯や口の中に用いる薬・禁煙補助剤”についての独学勉強法!

登録販売者試験の歯や口に用いる薬

こんにちは、医療事務兼登録販売者のサトヨと申します。

こちらの記事では、登録販売者試験対策の第3章にあたる『歯や口の中に用いる薬』『禁煙補助剤』について解説しております。

私は独学で登録販売者試験に合格いたしまして、テキスト4冊とYouTubeを使って学習しました。
大事なポイントを押さえ、スクロール形式で、みなさまの学習がはかどるよう記事をまとめましたので、宜しかったら活用していただけると幸いです。

登録販売者試験(第3章)の『歯や口の中に用いる薬』とは、歯痛薬・歯槽膿漏薬・口内炎用薬について出題されます。
歯の痛み、口内炎については、一度はご経験されたことがある方も多いのではないでしょうか。

では、解説に入らせていただきます。

目次

【登録販売者】歯痛薬とは応急的に歯痛を鎮めることが目的

歯痛は多くの場合、歯の齲蝕(うしょく)いわゆる虫歯とそれに伴う歯髄炎によって引き起こされます。

歯痛薬とは、歯痛を応急的に鎮めるために使用するものであり、虫歯を治すものではありません。

サトヨ

あくまでも応急的ですので、早めの歯科受診が必要です。

【登録販売者】歯痛薬(外用薬)の3つの配合成分

登録販売者:①局所麻酔成分

齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して、痛みを鎮めます。

主な成分名
アミノ安息香酸エチル
ジブカイン
テーカイン
歯痛薬の配合成分:局所麻酔成分

登録販売者:②冷感刺激成分

冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させ、痛みと痒みを鎮めます。

主な成分名
メントール
カンフル
ユーカリ油
歯痛薬の配合成分:冷感刺激成分

登録販売者:③殺菌消毒成分

齲蝕を生じた部分における殺菌の繁殖を抑えます

主な成分
オイゲノール
セチルピリジニウム
木クレオソート
歯痛薬の配合成分:殺菌消毒成分

【登録販売者】歯槽膿漏とは歯肉炎が重症化したもの

歯と歯肉の境目にある溝は、細菌が繁殖しやすく、歯肉に炎症を起こすことがあります。歯槽膿漏とは、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものをいいます。

歯槽膿漏薬は、歯槽膿漏の諸症状や歯肉炎の緩和を目的とした医薬品で、外用薬のほか内服薬もあり、内服薬には抗炎症成分やビタミン成分が配合されており、外用薬と併用すると効果的です。

サトヨ

歯槽膿漏・歯肉炎の症状には、歯肉からの出血や膿、歯肉の腫れ、口臭などがあります。

【登録販売者】歯槽膿漏薬(外用薬)の4つの配合成分

登録販売者:①殺菌消毒成分

歯肉溝での細菌の繁殖を抑えます

主な成分名
セチルピリジニウム塩化物
イソプロピルメチルフェノール
クロルヘキシジングルコン酸塩
チモール
歯槽膿漏薬(外用薬)の成分:殺菌消毒成分

クロルヘキシジングルコン酸塩は、まれに重篤な副作用として、アナフィラキシーを生じます

登録販売者:②抗炎症成分

歯周組織の炎症を和らげます

主な成分名
グリチルリチン酸二カリウム
グリチルレチン酸
歯槽膿漏薬(外用薬)の成分:抗炎症成分

登録販売者:③止血成分

炎症を起こした歯周組織からの出血を抑えます

主な成分名
カルバゾクロム
歯槽膿漏薬(外用薬)の成分:止血成分

登録販売者:④組織修復成分

炎症を起こした歯周組織の修復を促します。歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待できます。

主な成分
アラントイン
歯槽膿漏薬(外用薬)の成分:組織修復成分

【登録販売者】歯槽膿漏薬(内服薬)の4つの配合成分

登録販売者:①抗炎症成分

歯周組織の炎症を和らげます。

主な成分
グリチルリチン酸二カリウム
歯槽膿漏薬(内服薬)の成分:抗炎症成分

登録販売者:②止血成分

炎症を起こした歯周組織の出血を抑えます

主な成分名
カルバゾクロム
フィトナジオン(ビタミンK1)
歯槽膿漏薬(内服薬)の成分:止血成分

登録販売者:③組織修復成分

炎症を起こした歯周組織の修復を促します。

主な成分
銅クロロフィリンナトリウム
歯槽膿漏薬(内服薬)の成分:組織修復成分

登録販売者:④ビタミン成分

成分名作用
アスコルビン酸(ビタミンC)・コラーゲン代謝を改善し、歯周組織の修復を助ける
・毛細血管を強化して、炎症による腫れや出血を抑える
トコフェロール(ビタミンE)・歯周組織の血行を促す
歯槽膿漏薬(内服薬)の成分:ビタミン成分

【登録販売者】口内炎用薬とは口腔粘膜に生じる炎症を緩和する

口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、代表的な口腔疾患です。口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときには口臭も伴います。

口内炎用薬は、口内炎、舌炎の緩和を目的として、口腔内局所に適用される外用薬です。

【登録販売者】口内炎用薬の3つの配合成分

登録販売者:①組織修復成分

口腔粘膜の組織を修復します。

主な成分名
グリチルリチン酸二カリウム
口内炎用薬の配合成分:組織修復成分

登録販売者:②抗炎症成分

口腔粘膜の炎症を和らげます。

主な成分名
アズレン
口内炎用薬の配合成分:抗炎症成分

登録販売者:③殺菌消毒成分

患部からの細菌感染を防止します。

主な成分
セチルピリジニウム
クロルヘキシジン
アクリノール
ポビドンヨード
口内炎用薬の配合成分:殺菌消毒成分

・通常であれば、1〜2週間で自然寛解する
・長期にあたって症状が続く場合は、口腔粘膜に生じた腫瘍の可能性もあるため、医療機関を受診する
・一般用医薬品でも副作用として口内炎等が現れることがある

【登録販売者】禁煙補助剤とはニコチンを有効成分とした医薬品

登録販売者:喫煙から禁煙までのステップ!

STEP
ニコチンの摂取
STEP
ニコチンが脳の情動を司る部位に働いて覚醒、リラックス効果をもたらす
STEP
習慣的な禁煙により、禁煙していないと血液中のニコチン濃度が低下によって、
イライラ感、落ち着かない等のニコチン離脱症状が現れる
STEP
禁煙を実行【ニコチン置換療法

禁煙を達成するには、ニコチン離脱症状を軽減するニコチン置換療法が有効。
ニコチンの摂取方向を喫煙以外に換えて、離脱症状の軽減を図りながら、徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする。

登録販売者:禁煙補助剤の種類

ニコチンを有効成分とする医薬品には、咀嚼剤・パッチ製剤の2種類があります。

咀嚼剤噛むことにより、口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から血液中に移行
パッチ製剤1日1回皮膚に貼付することにより、ニコチンが皮膚を透過して血中に移行
禁煙補助剤の種類
サトヨ

咀嚼剤は、ゆっくり断続的に噛むことが重要です。
ガムのように噛んでしまうと唾液が多く分泌され、吐き気や腹痛等、副作用が現れやすくなります。

・大量に使用しても禁煙達成が早まるものではありません
・うつ病、妊婦、母乳を与える女性は使用をさける

登録販売者:禁煙補助剤の相互作用

・口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下してしまいます。
(コーヒー・炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後は、しばらく禁煙補助剤の使用をさける)

アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用は、作用を増強させるおそれがあります。

【登録販売者】歯や口の中に用いる薬・禁煙補助剤についてのまとめ

歯痛薬では、痛みを鎮める局所麻酔成分が主となり配合され、歯肉炎の炎症(細菌の繁殖によって)で起こる歯槽膿漏では、殺菌消毒成分が主に配合されています。歯槽膿漏は、外用薬と抗炎症成分が主体となって配合されている内服薬も一緒に使用すると効果的です。口内炎は、1〜2週間で自然寛解しますが、口腔粘膜に生じた腫瘍の可能性もあるため、長期にわたって症状が続くなら、医療機器受診が必要です。禁煙補助剤につきましても、重度のニコチン依存を生じている場合には、禁煙外来の受診が重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。本日も学習、お疲れ様でした。

登録販売者試験の歯や口に用いる薬

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次